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【冬の焼尻島vol.2】ブルーアワーと海藻採集の風景

焼尻島2日目はブルーアワーが迎えてくれました

焼尻島2日目の最初は少し早起きして朝の焼尻島を散歩することに。素敵なブルーアワーに包まれた島の景色をゆっくりと眺めて歩きます。

 

ブルーアワーと道幅狭い道

 

 

ゲストハウスから漁港へ続く道は、人ひとりがギリギリ通れる幅に除雪されています。

 

焼尻島漁港の朝

 

少し高台にある漁港に向かう道から。

 

 

焼尻島漁港から戻る道

 

振り返ってきた道を眺める。

 

ゲストハウス前の道

 

 

まだ薄暗いゲストハウス前の道。朝の散歩を終えて、二度寝して早起きのメリットを一旦潰します。

 

さっそく海藻採集へ

先日案内してもらった場所とはまた違う、西浦地区へ。青空が出て気持ちの良い朝とはいえ、気温はもちろんマイナスです。

 

朝の海藻スポット

 

躊躇なくズブズブと海水へ向かうおっくん(@yasundeke)。これ以上はきついな...と私は少し離れた岩場から撮影。この日は波も穏やかで絶好の海藻日和、ということでおっくんの他にも数人の海藻目当ての方が来ていました。

 

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先客がいた海藻スポット

 

作業の邪魔をしてしまうのも申し訳ないのでここからはフラフラと海岸を歩いて写真を撮っていました。焼尻島の冬の風景をご覧ください。

 

冬の焼尻島の風景

 

焼尻島から眺める天売島

防波堤にこびりつく雪と焼尻島の空

空家が並ぶ焼尻の海岸

雪上の小さな漁船

海岸の植物

腐敗した金具と青空

 

廃墟が目立つ焼尻島の海岸線。すでに使われなくなったであろう漁具なんかも好きな人にはたまらない被写体。 

 

海藻採集が終了

フラフラとしていると海藻採集が終了。

朝の8時半から始めた海藻採集は長くても3時間程度しかできないとのこと。それはそうですよね、あんな冷たい海水に3時間使っていられるだけでもすごいことです。

 

海藻を終えたおっくん

 

お決まり?の採ったどー!ポーズをするおっくんを300mmの望遠で撮影する私。明らかにべちゃべちゃに濡れてる姿に男の生き様を感じずにいられません。

 

この後は採集した銀杏藻をした処理するとのことで、そちらも見せていただくことに。

 

銀杏藻の下処理

採れたての銀杏藻

 

採ってきた銀杏藻は乾燥させて販売する予定。その際に銀杏藻の下部を切り取る必要があるとのこと。ちなみに、切り取らなくても食べられるそうですが、食感に違いが出るということで、プロの流儀が垣間見える瞬間でした。

 

銀杏藻の下処理

 

ひとつひとつ丁寧に作業。

 

下処理を終えたら並べて乾燥させる

 

処理が終わった銀杏藻は乾きやすいように網の上に置かれていきます。

 

日を浴びて美しい色の銀杏藻

 

日を浴びて綺麗な色を見せる銀杏藻。

よほど、腹を空かせた顔をしていたのか、採りたての銀杏藻と昨日採ったマツモを使って味噌汁を作ってくれました。

 

銀杏藻とマツモの味噌汁

 

火が通って少しずつ色が変わる海藻。

 

最高に美味しい海藻の味噌汁

 

想像よりはるかにプリップリの海藻。海藻を採る姿が良いスパイスになったこともあってか、ここ最近食べた味噌汁の中でダントツに旨い味噌汁でした。

 

もう一杯飲みたかったなぁと後ろ髪引かれながら、味噌汁の余韻を感じつつフェリー乗り場へ向かいます。

 

改装&海藻くらしをする友人を訪ねて

焼尻島フェリーターミナルにお見送り

 

お見送りに来てくれたおっくん。手前の乗船員と同じポーズです。

 

夏に焼尻島へ来た時は日帰りだったこともあって、レジャーシーズン真っ只中の焼尻島よりも冬の焼尻島の方が個人的には印象に残りました。

 

新しい生活を作り出そうとしている姿はとても魅力的に写ります。そこに見えるのは地域おこし!フンフン!だとか息巻いた気持ちではなくて、この地でどうやって生きていくかという決意や自問自答の姿。

 

人口約200人の島に新しいゲストハウスを作る友人の姿は、キラキラと輝いたどこかのスターやヒーローなどではなくて、自分のくらしを作ろうと必死に頭と体を動かすひとりの若者(おじさん一歩手前)の姿でした。

 

 

2017年追記 

2017年4月より無事焼尻島にゲストハウス<やすんでけ>がオープンしました。

看板やロゴなど一部お手伝いさせていただき、あの頃に見た面影がなくなるくらい素敵なスペースが出来上がっていました。

 

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