焼尻ゲストハウスやすんでけへ
北海道の左上、留萌管内にある羽幌町の離島である焼尻島。人口200人に満たない小さな島ですが、昨年この焼尻島でゲストハウス<やすんでけ>をオープンし2度目の春を迎えた友人を訪ねて昨年4月ぶりに訪問しました。詳細は過去記事をご覧ください。
オープンに向けてロゴや看板、ポストカードなどのお仕事をいただきましてオープン前の昨年は数回訪ねていましたが開業をしてからは初めての訪問&宿泊。久しぶりの再会と島での撮影に心躍らせながらフェリーに揺られて1時間、あっという間に焼尻島へ上陸。
今回は新しいカメラの富士フィルムX-T2を持って焼尻島を巡りました。写真多めの記事となります。
咲き誇るエンゴサクと力強いオンコの樹
チェックイン時間はまだ先だったので荷物を置かせてもらってまずは<オンコ原生林>へ。焼尻島の見所のひとつがこのオンコ原生林。風の強い道北地方ならではの植生から高く上に伸びるのではなく横に広がるオンコの樹が茂る緑豊かな森です。
歩を進めて行くとエゾエンゴサクの群生が見えました。見頃は終えてしまったようですが見事な群生。


珍しい白いエゾエンゴサク?も見つけました。






オンコの樹の中でも特に奇怪な形の樹には名前がつけられており、それを探しながら散策するのも楽しいオンコ原生林。
しばらく歩いて行くとオンコ原生林のボス的存在<オンコの荘>へたどり着きます。
ここでは横に広がったオンコの樹の中(枝をかき分け)入ることができます。そこからみる縮れたオンコの枝は奇怪そのもの。
ひとしきりオンコの荘を散策して海岸へ足を伸ばします。
島の醍醐味は海岸散策
島の海岸はフォトジェニックの宝庫です。森の散策を終えて焼尻島の海岸へ。


焼尻島の海岸に沿ってふらふらと散歩。廃屋や打ち捨てられた船、思いがけない物が落ちていたりと退屈をしない島散歩。焼尻島は歩いて4時間ほどで一周できます。ゆっくりと島を一周して、少し疲労感を覚えたので焼尻島唯一のカフェであるおくむらさんへ。
知る人ぞ知る焼尻島のカフェ<おくむら>へ
建築&インテリアデザイナーのおくむらさんが営む素敵な空間のカフェ。






以前にも数回来店したこともあって、顔をなんとなく覚えててくれていました。コーヒーをいただき、宿へと向かいます。
焼尻ゲストハウスやすんでけへ
焼尻ゲストハウスやすんでけにチェックイン。久しぶりの宿主おっくんと再会。
そしてなんと、最近結婚をしたおっくんの奥さんも焼尻島でゲストハウスやすんでけを手伝っていました。二人の幸せそうな顔をみて祝福、そしてぐぬぬ...
幸せそうなお二人と一緒に夕食の支度をはじめます。焼尻ゲストハウスやすんでけでは、ゲストと宿主が一緒に夕食を作って同じ食卓を囲むという一風変わったスタイル。








この日はたまたま奥さんのかなさんの誕生日!宿主おっくんは特製の手作りチョコレートケーキを振舞っていました。32歳、女子力が高め。
決して豪勢な食事ではないけれど、その地ので採れた食材をたくさん使用した手作りの夕食に大満足!お酒も嗜みながらののんびりとした時間は食と会話が進みます。
話は尽きませんが、ゴールデンウィーク疲れも溜まっているであろうお二人のことを考えて切り上げて一緒に片付け、そして就寝。(結局日を跨いでしまった...)
焼尻島の朝ごはんとしまねこ
焼尻ゲストハウスやすんでけの朝食は焼尻島名物の海藻と、出汁王子こと関西出身の宿主おっくんこだわりの出汁を使用したお味噌汁。これが本当に美味しくて美味しくて。
以前に訪問した際にもとれたての銀杏草の味噌汁の美味しさに脱帽したのですが、今回の味噌汁もやはり格別。三杯もおかわりをしてしまいました。
大満足の朝食を終えて、帰りのフェリーまで少し時間が空いたので朝の散歩へ出かけます。
そして、実はひっそりと楽しみにしていたしまねことの出会い。




自由にぺたぺたと焼尻島内を散歩しているしまねこの姿にごっそり心を持って行かれてしまいました。
『何もないけどよかったらやすんでけ』-日常に近い旅を楽しむ
朝の散歩中、焼尻島に住むおばあちゃんに声をかけられました。
『どこから来たの?』
『泥棒もいないし、島はいい人ばかりでいいところだよ。泥棒がいないからね(2回目)』
『よかったらやすんでかないかい?』
観光で来ている得体の知れない私にそう声をかけてくれたおばあちゃん。実は、<焼尻ゲストハウスやすんでけ>の名前は、このおばあちゃんとのやりとりが由来となったそう。
『何もないけどよかったらやすんでけ』
そう声をかけられた宿主おっくんの体験からつけられたゲストハウスの名前。島の人との交流を楽しみのんびりとした島時間を味わい、歩いてゆっくりと島を見て回る。そんな時間がとても幸せで心も体も休まりました。近い将来、カメラを趣味としている人たちで焼尻島を撮影しながら巡りたいなあ。
関西出身のおっくんと東北出身のかなさん夫妻が営む焼尻ゲストハウスやすんでけ。北海道の左上でのんびりと島の日常に触れる休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
勝手に無駄クリエイティブ/焼尻ゲストハウスやすんでけPV
富士フィルムX-T2と巡った焼尻島で動画も並行して撮影しました。そして勝手に無駄クリエイティブ。
焼尻ゲストハウスやすんでけ概要
焼尻ゲストハウスやすんでけホームページ
宿泊料金
・男女混合ドミトリー/3,500円
・女性専用ドミトリー/3,500円
・2〜3名用個室/3,800円
食事
・夕食/ゲストと宿主が島の産物を使って一緒に作るスタイル(1,000円程度)
・朝食/焼尻島の海藻を使用した味噌汁(おすすめ!)などその他
焼尻島の過去記事はこちらから