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北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

30歳初日の朝。朝日を浴びながら考えたこれからの暮らしについて。

5月7日、30歳を迎えました

 

先週、誕生日を迎えて30歳になりました。誕生日とはいえ、普段と変わらず旬のアスパラを酒の肴にのんびりと。

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なんとなく早くに目が覚めた誕生日翌日。朝の森林浴がてら遠別町の奥地、正修までドライブしてきました。この時期の日の出は4時過ぎ。目が覚めたのが4時だったので日の出には間に合いませんでした。

朝の静かな正修でなんとなくこれからの暮らしについて考えてみました。

地元で暮らすメリットを活かすこと

いまになって思いますが、地域おこし協力隊として働いている時は「すごいと思われたい」みたいな願望が少なからずありました。NPO法人となり遠別生活3年目となった今はその気持が薄れています。

今でも楽しいことはなんでもやりたいんですけど、「目立つような、派手なことやりたいなー!」というよりも、「自分が納得できることをやっていきたいなー」という気構えになりました。年を取ったんでしょうか。はぁ。

地元にUターンしたことで得られるメリットを考える。色々と思い浮かびますが、半よそ者感覚で故郷の地域を深く知ることができることはメリットの一つ。

この地域を離れたことがないけれど、この地域が大好きだという人。逆に嫌いだという人。よそ者でこの地域が好きだという人。逆に嫌いだという人。その真ん中に立つことができます。好きなところもあれば嫌いなところもある。変えたくないものも変えたいものも。

もうひとつのメリットは、近くに親族がいること。今の時代、田舎で育った若者が大学へ進学すると、家族と一緒に暮らすのは20年もないんですよね。大学まで進学してその後就職、家庭を持って地元に戻るのは盆と正月。みたいな暮らしをしている地元の同級生も少なくないです。

それはそれで幸せな生活ですが、自分は地元に戻ってきたのでこのあたりのメリットを活かして生活できたらなぁと今更ながら感じ始めました。

親と自分のルーツを知る

以前、集落を担当している第二期地域おこし協力隊の農援きっとの方から集落訪問の際に自分の祖父のファンの方がいるという話を聞きました。そういえば、遠別町を離れずに暮らしている親、親族、先祖のことを殆ど知らないなぁ、と。

そして、その集落の方は私が新聞に掲載された時の記事を切り抜いて取っておいてくれているとのこと。なんだか嬉しくなりました。

小さな集落で生きる。便利さを求めた対策ではなく、不便なことを防ぐ小さな優しさのかたち。 - inakalife

 

新しいことに挑戦したり、見たこともない景色を求めたりするのも続けていきたいけれど、自分とその周りのルーツや歴史を知ることもこれからやっていきたいことの一つに加わりました。今まで見落としていたこと。

朝の静けさと三十路一日目

静かな朝、野鳥のさえずりを聴きながらぼんやりと迎えた三十路一日目。昔想像していた30歳とはかけ離れた状況の自分ですが、これからもマイペースを探り続けていきたいと思います。

街中では既に散ってしまったエゾエンゴサクも、山の奥ではまだ咲いていました。