1年で任期が終わり、迷走と着地の時期
地域おこし協力隊としての一年が終わりました。それと同時に純粋な地域おこし協力隊としての任期が終了。2年目からは法人を設立し、《NPO法人えんべつ地域おこし協力隊》としての活動が始まりました。えんおこの始まりです。
前回の記事はこちらから
【地域おこし協力隊の3年間vol.1】ネットサーフィンとスラックラインに夢中で何もおこさない1年目。 - inakalife-いなかくらし-
ここからが風呂敷の広がり方が加速するとともに迷走の始まりでもありました。地域をおこすって何。
作りたがり期
何か創作がしたい欲求に駆られていた時期。ポストカード、流木、似顔絵などなど時間が許す限り作っていました。ネットサーフィンするよりはましかな。
遠別で起きたできごとや慣習をポストカードに。まだ緩やかに継続中です。
【北海道田舎語録】ちょすということば。可愛さのなかに含まれたちょっぴりスケベ心。 - inakalife-いなかくらし-
海岸でビーチコーミング。良さげな形の流木を拾ってはカードスタンドを作る日々。今はやりたいのにやれていないジレンマ。
【地域手帖掲載記事の裏側】ビーチコーミングの本命はナイスフォルムな流木でした。 - inakalife-いなかくらし-
町長の似顔絵。現在は町の広報誌に似顔絵を掲載してもらってますがその走りになったもの。
今振り返ってみると、意外と継続しているものも多くて我ながら感心しました。その当時勢いに任せてはじめてみてよかった。創作欲は満たされているものの、地域はおこせていません。
浮き期
ウキキ。
いろいろと作ったり、地域を行き来するようになると承認欲求も満たしたくなってくるものです。褒めて欲しい!もっと褒めて!ほら、いいでしょう!どう!そんな三十路目前の時期。
ラジオバーソナリティーになったり、
町のゆるキャラモモちんになったり、
子供たちのキャンプ学習では真っ白なシーツをかぶり松明をかざす火の神にもなったりしました。
今振り返ってみてもまるで一貫性なく着地点を探し続けて浮きっぱなしでした。そんな経験の中ですが、今なお残る結論めいた答えに行き着きました。これもきっと火の神になったおかげ()
着地期
行き着いたのは、
・自分がやりたいことしかできない
・自分がやりたいことしか続かない
・自分がやりたいことしかワクワクしない
と、いうこと。《自分軸》がないと何も始まらないのです。
《地域おこし協力隊》として地域に入ると《地域の困りごと、困っている人のために、町のために、誰かのために》というようなものさしが自然と出来上がってしまいがちです。Uターンで愛着もある土地ですし、自分も割とそんな感じでした。
地域をおこそうとどんなに頑張っても、自分のポテンシャルを超えたことはできないんですよね。そしてその中に《自分軸》がなければ長続きしないし、楽しさも半減です。同じ業務をするにしても、自分軸を持っているかどうかで素養の身につく精度も変わります。
協力隊ブログ、始めました!が早い段階で更新されなくなってしまう現象もこの影響なんじゃないかな。
【北海道遠別町】地域おこしを仕事とする場合の情報発信について考えまとめ。 - inakalife-いなかくらし-
確かに、地域の過疎化は激しさを増す一方だけど今の自分にできることは限られていて、今の自分に何ができて、何ができないのか。できないことがあるなら頼める人がいるのか、いないなら探すのか。
論理的な考えが苦手な自分としては、ここに気付くまでに結構かかったなぁと今更ながら思います。当たり前のことなんですけど自分の器のサイズを知らないと、足りない部分を補えないんですよね。自分のできる範囲で完成させてしまうのは独りよがり。
いろいろ書きましたが、結局は《自分のセンサーに反応した楽しいことをし続ける》ということが腑に落ちた年でした。楽しそうに地域で生活している人がいて悪い影響なんて一つもないはず。
そんな感じで《自分なりの地域おこしとは?》の片鱗が見え隠れするあたりで2年目も終わりを迎えました。
この年、梯子技の《しゃちほこ》を習得しました。大事なことなので最後に書き残しておきます。3年目に続く。(時期未定)