今、雪はねが旬
北海道の各家庭では雪はねが盛んに行われている時期かと思います。雪はねとは、除雪をする、という言葉を示しその他にも雪かきと呼ばれたりもします。
この時期は毎年、屋根の雪はねやベランダの雪はねの依頼が舞い込んでくるいわゆる雪はねの旬とも言える時期なのです。
仕事としての雪はね
我らNPO法人えんおこは独居の高齢者宅の雪はねをお手伝いすることも仕事の一つです。いつも遊んでいるようなブログばかりで、誤解されがちですがそんなこともしているんです。
この時期、度重なる雪はね行為による筋肉痛被害が後を絶ちません。正直、毎日2か所とか全然気が乗りません。
そんな雪はね作業の中でも幾つかのパターンがあります。今回はちょっと気が乗らない雪はねパターンをランキングにしてみました。
3位:玄関先
比較的楽なパターン。時間が経っていない雪なので軽く、作業時間も短くて楽です。このパターンなら目つぶってもできるうそです。
足腰の弱い高齢の方だとそうはいきません。放っておくと、
参考:
80代のおばあちゃんが紡ぐ「はるまつしかあるめ」ということば。 - inakalife-いなかくらし-
そとに出ることが叶わず、春をひたすら待つという事態に。そんな事態は避けなくてはなりません。冬だからといってそとに出ないと心が鬱屈としてしまうものです。
この一言のために、作業は30分程度。これくらいならお安い御用です。
2位:ベランダ
ここから一気に気が乗らなくなってきます。屋根から落ちた固くて重たい雪、そこに紛れる氷。完全に筋肉痛コースです。アルミ製やプラスチック製のスコップでは全く歯が立たず、鉄製の重たいスコップが必要になります。
ベランダに溜まる雪は、家の中の光を奪います。朝なのに室内灯を点けなくてはならないというのは電気代もかかりますし、何より太陽光が大切です。難しいことはわかりませんが大切です。
北国で生活する我々は、春まで太陽光を我慢しなければならないのでしょうか。そんなことはありません。気は乗りませんがもちろん作業します。2時間〜3時間。ひー。
そうそう、この一言が聞きたくて、僕は筋肉痛になったんです。
1位:屋根の雪はね
文句なしの第1位は屋根の雪はね。屋根から落とした雪が玄関先や道路に出てしまった場合、その部分の雪はねもしなくてはならないという悪魔の所業のような作業。高所での作業となるのでもちろん危険も伴います。
その上、放っておくと一気に雪がなだれ落ちてしまう場合も。そうなると家の窓が割れてしまったり、運悪く外に出ていると巻き込まれてしまうこともあります。
私たち北国に生きるものは毎日、屋根の雪に怯えながら生きなければならないのでしょうか。いや、決してそんなことはありません。作業時間は3時間、足りなければ翌日も。
死角からの攻撃を心配しないで生きられるということはメンタルケア的にも大切な事です。難しい事はわかりませんが大切です。
1時間1000円で承っています
そんな雪はねですが、1時間1000円の作業です。町内に除雪業者や福祉サービスはあるものの、大きな道路や玄関前に限るものが多く屋根やベランダの雪はねはサービス対象外だったりします。
除雪作業で丸儲け!という考えはありませんし、これだけで生きていけるわけではない業務。筋肉痛になるし、気が乗らないし。
そんな業務ではありますが、できる限り続けていこうと思っています。誰か助けてください。
遠別町から40分くらいにある豊富町で行われるイベントではエア雪投げ選手権という不思議な競技が行われるそうです。興味のある方は参加してみてください。
【北海道豊富町その1】ネタを豊富に取り揃えた湯治のまち、堪能してきました。 - inakalife-いなかくらし-