春の妖精カタクリ(スプリング・エフェメラル)
4月下旬〜5月にかけて、毎年の楽しみの一つが春の森へカタクリを見に行くこと。遠別町にある富士見ヶ丘公園では派手な群生をしているわけではないのですが、愛でるのには十分なくらいのカタクリが風に花弁を揺らしています。
カタクリの花の存在に気づいたのが4年前。それから毎年カタクリの花が咲く場所へ、同じ時期に足を運ぶようになりました。
カタクリはユリ科カタクリ属の多年草。4月下旬〜5月初旬の2週間程の短い期間しか元気な姿を拝むことができません。スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれるのも納得です。こんな可愛らしいカタクリですが、若葉を茹でて山菜として食することもできるとか!カタクリ、万能な子!
そんなスプリングエフェメラル(春の妖精)こと、カタクリの花を愛でてきましたのでとくとご覧ください。
見つけた瞬間震える可愛らしさ
群生している場所は毎年変わらないので迷わずカタクリの花が育つ場所へ。毎年のことながら、淡い紫色の花を見つけた時は喜びが全身を駆け巡ります。今回はCanonEOS6Dと富士フィルムX-T2の2つのカメラを持って全力でカタクリと向き合いました。
日を浴びて透けた花弁セクシー。カタクリの花が咲く場所は樹のすぐそば、木漏れ日を浴びやすい場所が多く、光を撮るのが楽しいのも魅力の一つ。
時折強く吹く風にゆらゆらと揺れるカタクリの花。花同士で楽しげに会話をしているようでかわいい。
近づいて撮影すると思いの外凛々しいお姿。下向きがちなお顔を見ることができるとニヤつきが止まりません。
まだ少し湿っている地面に腹這いになることも厭わない。覗き込むようにカタクリの花を愛でる。
少し背の高いカタクリの花。普段、縦構図はあまり使いませんがカタクリの花は縦でもいけちゃう。
着物姿の女性のうなじよろしく、カタクリの花のうなじも似たような風情があります。艶々とした茎のうなじ部分から溢れ出る色気。
日の光を浴びて踊るように、カタクリの花が春の陽気を楽しんでいるように見えて自然と頬が緩みます。
まるで光の射す場所を選んでいるかのように、木漏れ日スポットで花を咲かせるカタクリの花。
朝露を大切そうに若葉で受け止めるカタクリの花。肉厚な若葉が頼もしい。
俯瞰で見ても控えめで奥ゆかしさを見せるカタクリの花。日陰と日向の光の配置を見るのも楽しいカタクリの花の撮影。
モノクロでもカタクリの花。日の光を一身に浴びた姿は神々しさすら感じさせます。花粉もたっぷり。
昨日見たときは3人姉妹だったカタクリの花が今日見たら5人姉妹になっていました。仲が良さそう。
いとしさとはかなさとちからづよさと
北海道の真白な冬世界を黄色いエゾノリュウキンカが色付けて、エゾエンゴサクの花の色に見慣れた時に咲き始めるカタクリの花。下向きがちな花弁で、風の強いこの地で揺れながらも耐え忍ぶカタクリの花は魅力に溢れています。
4月から雪解けが進み一気に春の花が揃い始めて、少しずつこの左上の地も暖かさを増してきました。春の花は短い寿命の花も多く、一瞬で見頃を終えてしまうため油断のできない季節でもあります。計画的に、何度も春の森へと足を運んで開花状況をチェックする日々が続きます。
春の花の中でも特に私の心を惹きつけてやまないカタクリの花。あと少しだけ元気に咲いてくれる2018年のカタクリの花を堪能しながら北の短い春を楽しみたいと思います。
ここまででカタクリの魅力に気づいた方は富士フィルムX-T2で撮影した動画もご覧ください。風に揺れるカタクリの花は相当セクシーで目が離せないはず。
カタクリの花を探して下ばかりを見て春の森を散歩していると、ふと見上げたら桜の木。少し遅れて桜も開花が近づいてきました。春の森へ、今日もスプリング・エフェメラルに会いに行こう。
今年もカタクリさんの季節がやってきた!かわいいー!#fujifilm #xt2 pic.twitter.com/95g0GsEJqI
— はらちゃん (@idenxtity0911) 2018年4月30日
まちの薬屋さんでなぜか売っていたスニーカー(1000円)がちょうど良いダサさで最近のお気に入り。 pic.twitter.com/bS3NN7p0TD
— はらちゃん (@idenxtity0911) 2018年4月28日