今週のお題「2014年のお別れ」〈2014年をふりかえる 3〉
冬道の怖さを再確認。
クリスマスイブに残念な出来事。2014年を振り返ってる場合じゃあらへんで。
私事ながら、交通事故にあいました。このタイトルで記事をおこうと思っていた矢先の出来事。運転手は双方無傷ですが乗っていた車は修理不可能とのこと。体はなんともないのですが、なんとも言い難い心境です。
原因は雪による視界不良、相手方の無理な右折に、直進していた私が衝突しました。これまでも冬道運転はかなり注意してただけに残念でなりません。車は廃車になってしまうけど、思い出はフォーエバー。ミラさよなら。廃車処理前、最後の姿がこちらです。
そして2019年11月、ブリンブリンのオスジカの突然の強襲により2台目の廃車となりました。
鹿いそうだなあ...こわいなあ...と走っていたのに、回避不可の瞬獄殺さながらな決死のタックルをお見舞いされてしまいました。雪道+鹿の恐怖を抱えながら運転をする北海道民に救済はないのか。
冬道運転における基本的な考え方を整理しよう。
本来は気をつけよう、という気持ちで記事を綴る予定でしたが既に当事者になってしまったので生々しい表現になってしまいますがこれを機に改めて考えてみよう、とまとめてみます。
1、急ハンドル、急発進、急ブレーキ、スピード出しすぎ危険
夏の運転に比べて、全てにおいて早めに、ゆっくり、余裕を持って運転する必要があります。急ハンドル急発進は車がスピンしてしまう危険性があり、急ブレーキは止まりきれない危険性、急カーブに減速せず立ち向かうと曲がりきれずに路外に飛び出してしまう、などなど考えるだけで恐ろしい状況が容易に想像できます。
今回の自分のケースのように、対向車が向かってくるという悪夢のような状況もありますが、そういった状況にならないよう細心の注意を払う必要があるのです。夏場よりも早め出発、余裕を持ったタイムマネジメントを心がけることが一番大切だったりします。
また、車種によっても違いますがAT車であってもシフトチェンジを活用しましょう。信号手前や坂道、急カーブ手前ではギアをセカンドなどシフトダウンしてエンジンブレーキを強くすることで無理のない減速が可能です。
2、吹雪の時は「矢羽根」を見よう
猛吹雪、風が強く地吹雪が起きてしまう際には視界が真っ白になることもあります。そんな時には道路端に立つ矢羽根を確認しましょう。正式名称は「固定式視線誘導柱」という名の印が北海道の道路には点在しています。この矢羽根のお陰で「ここまでは左によってだいじょうぶだよ」と確認することができます。視界がホワイト・アウトになった時、本当に助けてくれる大切な存在です。
3、ホワイト・アウトになったらハザードをつけて減速走行しよう
2でも少し触れましたが視界不良で運転が困難な状況になってしまったら、焦らず減速、ハザードをつけていつでも止まれるスピードで走るようにしましょう。急ブレーキをしてしまうと後続車両との衝突の危険があります。その状況になる前に予め減速しつつ、「真っ白でやばいじゃん」となったら迷わずハザードをつけましょう。
ホワイトアウト時の運転では対向車、前を走る車のライトも目印になります。目が疲れてしまいますが、そう言った目印にも敏感に対応できるようにしましょう。
4、車の雪や氷は発進前にちゃんとおとしておく
外に車を駐車している場合、一晩おいておくだけで結構な積雪があります。急いでいるときは窓ガラスの雪だけを落としがちですが、屋根の上、ボンネットの雪もしっかり落としておきましょう。走行中に衝撃や溶けて一気に雪が落ちてきた時、一瞬視界が見えなくなります。その一瞬を事前に防ぐのは大事。雪がなくても冷え込んだ朝や深夜はフロントガラスに霜が張ってしまうケースもあります。日差しや対向車のライトで全く前が見えない状態...も起こりかねないので、冬の運転前は移動開始10分前にはエンジンをかけておくことをお勧めします。
さらに、ブレーキランプ周りの雪もしっかり落としておかないと、後続車にブレーキの意志が伝わらず衝突を招いてしまう原因にもなります。
5、マジで危険なブラックアイスバーンには敏感に
早朝と夜、道路に雪がないと油断しがちですが、実は大きな落とし穴があります。それがブラックアイスバーン。一見、雪のない道路で走りやすそうにも見えるのですがツルッツルの路面になっていることが多いです。特に昼間が暖かかった日にはブラックアイスバーンが大量発生します。緩めのカーブでも滑るので減速は必須。シフトチェンジも活用して無理のない減速を行ったうえでカーブに臨みましょう。
あくまでも基本理念。言い出したらキリがない冬道運転の心得
今回は5つ挙げましたが細かいことを言い出したらキリがないです。北海道暮らしに憧れる本州で暮らす方々が不安に思うことの上位になる「冬道運転」ですが、しっかりと基本理念を持つだけで回避できることもたくさんあります。その大前提にあるのは
そもそも自動車の運転には危険が伴うということ。
そのさらに上を行くのが冬道運転だということを理解する。
ということだと思います。予想と反する事態が起きる可能性が自動車運転にはつきまとい、その可能性がさらに大きくなるのが冬道運転。予め危険回避のために自分自身が取れる最善の行動を取る必要があるということです。今回の自分のケースで言えば、国道を普通に走っている際に突然飛び出してきた右折車。その前に止まれるスピードで走っていればこのような事故に合うこともなく済みました。相手方も吹雪とはいえもう少し注意していれば無理な右折はしなかったでしょう。
さらに、鹿との接触事故の危険性。突然飛び出してくる鹿を冬道で避けるのはかなりの難易度です。さいきんでは鹿笛という数千円で購入可能な鹿対策グッズもあるそうなので、導入を検討しています。
時間に余裕を持った出発と、万全の準備をして冬道の北海道シャトルランに臨みましょう。LIFE!