田舎=スローライフじゃないよ
話と全く関係ないですがめん羊のサフォーク下アングル。
マジで誰!?田舎暮らしはスローライフだなんて言った奴は…。僕の実感値ではスローライフなんてただの幻想でしかない。 | ひろろーぐ
鶴岡市で協力隊として活動されている方のブログを読んで。
本当にそうだなぁ。それこそ活動最初の半年間くらいは探り探りで、ゆっくりとしていた感はありますが1年間で協力隊卒業、からのNPO法人化、からの自主財源模索の日々となり、今となっては全くスローなライフを送っている実感がありません。
仕事と様々な集まり、暇な夜は少ないほどです。それでもやっていけるのは充実感を感じられているからこそ。田舎、なめたらアカン。それなりにせわしない。
そんな中ですが、毎日楽しく生きています。それでもって今回は、最近NPO法人化について協力隊関係の方や、行政関係の方とお会いする際に業務内容の違いやぶっちゃけどうよNPO?という類の質問を受けたりするのでまとめておきたいと思います。
仕事の変化
今まで行っていた業務は町からの委託を受けて継続して行いつつ、新規の業務(NPOとしての補助金対象事業)を複数行っているような状況です。職員それぞれで行っている業務は異なりますが、いくつか例に挙げると、
- 高齢者支援業務(継
- 町内リサイクル相談(継
- 移住体験管理運営(継
- 小中学校ICT支援(継
- 町内イベント支援(継
- 町内会サロンの運営(新
- 農業、漁業体験ツアーの管理運営(新
- 婚活イベントの企画運営(新
- 移住ガイドブック作成(新
- 福祉ガイドブック作成(新
- 広報委員活動(新
- 町のPR活動(ゆるキャラ含む)(新
- 町外イベントにおける物販
などなど。他にもまだありますが細かいものも含めると相当な種類です。どの業務も毎日行うわけではなくイベントの前後だけ、相談があった時、それに合わせて仕事を行っていくような状況です。これは、今年3月までの3年間の協力隊活動が広く仕事を受けていた故かな。
正直なところ、委託業務と補助金対象の業務だけでも結構なボリューム。自主財源はほとんどなく、町からの委託と補助金で何とか活動できているような状況でNPO法人として決して望ましい形ではないのだろうなぁと感じながらも、この業務をこなしつつ自主財源の確保って結構ハードだなと実感。
地域おこし協力隊がNPO法人として活動するということ
町の委託、補助金申請などを利用して活動している現状は延命措置、という感覚に近いかなぁと個人的に感じています。
- 町民の方(残念ながらまだ一部のですが)から頼りにされている点。
- 行政側の協力隊を受け入れたという責任からのオトシドコロ。
- 私含めた元協力隊員が遠別に残りたいという希望があったということ。
このあたりが噛み合って現在のNPO法人が成り立っていると思います。協力隊員の活動だけではNPO法人立上げには至らなかったと思いますし(予算的な部分含め)行政の意向だけでNPO法人を立ち上げることも無茶なこと。
とくに、行政側のバックアップ(予算的な部分含め)がなければ、今頃無報酬で活動、といった状況に近かっただろうなぁと考えるだけでひもじさからおなかが減りそうになります。
まとめると、今活動している私たちのNPO法人は起業、独立という形で卒業はしましたが、決して法人単体だけで成り立っているわけではないということです。 これからが勝負という感じ。何年も今の状態が必ず続けられるという保障があるわけではないので。
NPO法人化、いいことだってもちろんあるよ。
もちろんいいことだってあります。前述した、継続的に行う必要がある業務、新規業務さえしっかり行えればそれ以外の活動はある程度自由にできます。行ってもまだ3か月なので少しだけ変わった仕事の流れに今は慣れている最中。
あと3か月もたてば、自分だってブイブイ言わせられるようになっているはず。祈。自由に動ける部分で少しずつ、少しずつ稼ぐ方法を見つけていきたいと思います。
これから北海道の協力隊卒業生が沢山出てきそう。
感覚的になんですが、自分含め北海道の協力隊は起業を念頭に入れて動いてる(動ける立場)方はどちらかというと少ないと思います。就農であったり、観光協会所属であったり、行政の隙間的な仕事のボリュームが多く、起業に向かない立ち位置であったり。
言い換えれば、起業家精神を持った人が少ないのかもしれません。町の便利屋さんのような活動を続けていくと、NPO法人化することが行政、町民、協力隊の行方のオトシドコロとして落ち着いたり。今後、北海道にNPO法人化する協力隊が増えるかもしれませんね。