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北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

町の広報委員の仕事。明治40年代のこの地域を想像してみる。

今年の4月から町の広報委員として活動を始めました。具体的には月イチ発行の町民向け広報誌に似顔絵を掲載しています。もちろん無給です。第一号と第二号は、記念として町民の中で最高齢の男性と女性を描かせて頂きました。取材の為に直接会いに。


女性の最高齢の方は104歳!テレビや新聞なんかで最高齢の~みたいな感じで見たことはありましたが、実際に100歳を超える方とお会いするのは初めて。直接の会話は難しいものの、身振り手振りで何かを伝えたいということはわかります。いまだに好き嫌いなく出されたものはすべて食べるということには驚きました。

生まれは明治43年。遠別町開拓が明治30年代なので、開拓からたったの10年程ということになります。開拓当時はおがみ小屋と呼ばれる5坪ほどの広さで、丸太を斜めに立て掛けた屋根と壁を兼ねた建物で住んでいたようです。立てかけた丸太がまるで両手を合わせたように見えることから、こう呼ばれました。ほったて小屋、という言葉は良く聞きますが開拓の方々は最初におがみ小屋を建てて生活をはじめ、農作物が収穫できるようになるとほったて小屋にグレードアップしていたんですね。

しかし冬場の道北マイナスの世界、おがみ小屋での生活を想像するとおしりがキュンキュンします。

 

続いて男性最高齢。

明治から大正に時代は移ります。なんかマヒしてしまいますが『大正デモクラシー』という単語を聞くとうぉぉ、となります。取材に伺った際も大正生まれを感じさせないほど元気に大きな声でお答えくださいました。

おじいちゃんおばあちゃんと話をしていると、他愛のない会話の中にも今は失われかけた文化などがぴゅんぴゅん出てきます。それを見つけるのが楽しい。ただ、そこに行きつくまでに1時間はゆうにかかります。

 

現在、第三号の方をどうするか考えているところです。たまたま始めた趣味の似顔絵が少しずつ町に広がって、小さな喜びを与えてあげられているのかな、と思うと少しだけ誇らしく、もう少し頑張ろうと思えました。