道北の初夏を知らせる花、エゾカンゾウ。
エゾカンゾウという花はご存知でしょうか。本州の北部でも咲いているようですが、北海道の道北地域には多く群生しています。特に豊富町のサロベツ原野やわが遠別町の金浦原生花園はエゾカンゾウの聖地(?)として(微妙に)知られています。昨年はやることがなかったので毎朝開花の様子を見に行っていました。
イソツツジと人差し指の影。悔やまれる人差し指の影。なぜ少し人差し指を伸ばしてしまったのか。悔やまれる人差し指の影。中指でも親指でもなく。人差し指の影。いつもそこ...
先週くらいから少しずつ咲き始めていましたが、今日見に行ったところ結構咲き乱れていました。
このエゾカンゾウは、道北の初夏を知らせる花と言われています。どの花もそうだと思いますが、毎年ある程度決まった時期に花を咲かせます。むかしむかしにさかのぼると、アイヌの人はエゾカンゾウのことを「カッコク・ノンノ」と呼んだそうです。これはカッコウの花、という意味でカッコウが鳴きだす時期に花をつける様から名づけられたとのこと。夏の季節の到来をこのように感じ取っていたんですね。
あいにくの曇り空でしたが、4名ほど撮影に来ているカメラマンの方もおりました。中には神奈川、埼玉など本州から来ている人も。
自分はデジタル一眼レフの入門機+レンズキットの標準レンズの装備だったんですが、皆さんバズーカーみたいな巨大なレンズをお持ちでした。悔しくなんてない!
木道をゆっくり歩くと聞こえる野鳥の求愛。
この金浦原生花園をゆっくりと歩いて見て回ると、大体1時間もあれば回れます。エゾカンゾウの他にイソツツジ、ワタスゲ、もう少し後の季節になればヒオウギアヤメなども見ることができます。BGMは野鳥の求愛の鳴き声です。花についての知識は全くありませんでしたが、季節を知らせてくれる花が身近にあって、その開花で季節を感じるなんてロマンチックじゃないですか。そんな30歳目前の男も許されるでしょう。
ワタスゲ。遅刻ギリギリで寝癖を直さずに登校した女生徒のようです。
イソツツジ。エゾカンゾウよりも低い位置に咲いているので屈んで撮影します。
季節の感じ方はたくさん。
地下鉄の駅員さんが半袖の制服になった、女性が薄着になった、バーゲンのCMを見かけるようになった、マフラーからストールに変わった。季節の感じ方は人それぞれあると思います。
上記は私の住む田舎では感じ取りづらい季節移り変わりのコトですが、その分田舎にいれば感じられる季節移り変わりの機微があったりもします。どっちがいいのかはまだわかりませんが、せっかく田舎にいるのであれば季節の変わり目をたくさん見つけたいなぁと、思ったり。
昨年はスマートフォンでエゾカンゾウを撮っていたので今年初めて一眼レフでエゾカンゾウを撮りました。楽しい!けど難しい。まだつかみきれないので明日の早朝リベンジしに行きたいと思います。