地域おこし協力隊任期があと2ヶ月弱、思うこと
私が協力隊に入った時、行政側のスタンスとしては「人員補充」という意味合いが強かったように感じます。ちょうど町内就職で隊員が一名退職したタイミングだったため、急遽1名募集をかけたという感じでしょうか。
協力隊になってから最初は仕事探しでした。すでに2年間、活動をしている協力隊と同じような待遇、業務内容の中で自分の仕事を探すのは結構大変でした。私が居なくても基本的な業務や役割が決まっているのです。
最近の協力隊の募集要件なんかには具体的に農業支援、観光振興、などのミッションが課せられているケースが多いように見受けられますが、私の町ではそうではなく協力隊の自主性に任せられているような形でした。どちらも一長一短。
開き直って考えた結論
そんなわけで最初は悶々と考えていることも多く、何をしたらいいのかなー、とか何が求められているのかなー、なんて考えたりもしていましたが、一向に答えは出ないわけです。
それは当然です。色々動いてみて初めて課題やら何やらも見つかっていくわけですから。それからは、好きなことを好きなだけやってみようと考えを改めました。町おこし、地域おこしと息巻いて考えると何から手を付けたらいいのかわからなくなってしまいましたが、自分の好きな事を好きなだけやろうと考えた時に「この地域をこの地域一楽しめる人になろう」という目標をひそかに立てました。公私混同して楽しんでしまおうと。
それからは似顔絵やイラストを描いたり、新スポーツスラックラインの普及に勤しんだりと、自分の好きでやっていたことが少しずつ仕事として認められ?始めていきました。どうなるかわかんないもんですね。
私自身が目的になるように
私のように任期1年、補充という経緯で地域おこし協力隊になるケースは非常に珍しいと思います。私の場合はNPO法人の設立に対して行政・議員さんも前向きだったので任期終了後も地域おこし協力隊に準じた活動を続けられますが、本来ならばおそらく1年で地域を去る選択をしていると思います。
もうあと一週間で協力隊として活動し始めて1年となります。この一年で何が出来たのかもう一度考えようと思います。色々問題や考えることもありましたが間違いなく、楽しい1年でした。
ある協力隊の方とイベントの際にお話をしていてすごく参考になった言葉があります。
「地域にいる、その人が目的地になる」
マイナーな地域にも埋まっているたくさんの魅力があるわけですが、どれだけPRしてもその人気が爆発するかどうかって結果的には受け取り手に委ねるしかないです。ましてや、小さな町であればなおさら。なにがきっかけで爆発するかは予想だにできないです。
どんなことでも、種を植えて地道にコツコツ育てないと成長はしないと思いますが、今いる地域を育ててきたのは町の有力者だったり、先輩住民。結果的に今の状態は望んだ形なのかはわからないですが、私がこの地域にできる一番簡単なことは、今のこの地域を全力で楽しみ、同じ仲間を作ることなのかなと感じています。もちろんそれだけではなく、色々試行錯誤はしていく所存です。
最近似顔絵を描いているともともと持っている色弱の影響で色味がおかしくなる。致命的な課題です。
まずはひとくぎり。