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北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

人生で初めて震度4の地震を体感して感じたこと

遠別町で起きた震度4の地震


ッヅダァァァーン!!!

ヅヅヅヅゥゥン...

 

突然大きな音がなりました。

最初は屋根の雪が落ちたのかな?なんてとぼけてましたが、冬の始まりにこんな大質量の雪が屋根から落ちるわけないよなぁとやけに現実的な思考で現実に戻りました。

遠別町で震度4の地震が起きたのは私が生まれてからは初めてのこと。親や町民の方に聞いてみてもこれほど大きな揺れを体感したのは初めて、という方がほとんどでした。

 

地震こわい

 

 

東日本大震災や熊本地震を経験した人に言わせれば大したことない揺れだと思いますが、自分にとってはそこそこ衝撃的な衝撃でした。

 

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幸いにして大きな被害はなかったものの、久しぶりに経験した震度4の地震が防災について考える良いきっかけになりました。

人生で2度目の大きく揺れる経験

一回目は東日本大震災の日。札幌で勤めていた私はビルの9階でお客さん向けにプレゼンしている最中だったのを覚えています。その時は震度3でしたが長く続く横揺れと、ビルの9階ということも相まって気味の悪い浮遊感を感じました。『地震ですね、とりあえず落ち着きましょう』みたいななんとも頼りない言葉をお客さんに声かけたような気がします。

 

今回は震度4の地震。轟音と共に縦揺れを感じて『あ、これやばいかも』と事務所の椅子から立ち上がるまでは早かった。しかしその後『これ何したらいいの?』ときょとんとしてしまった私。地震耐性がゼロです。

 

幸いにして、地震の揺れはすぐに落ち着きいつもの日常が戻ってきました。今回、小さな地震でもいつも流れる携帯の緊急地震アラームや緊急地震速報が全く鳴らなかった。

 

もし仮に津波が来たら

私の勤める事務所は海抜約3メートル。海まで約500mで川からもほど近い場所にあります。東日本大震災時、津波の最大の高さは21メートルにも及んだそうです。もし仮にそのレベルの津波が来たら一瞬で飲み込まれること必須。

 

遠別町内各所の海抜を見てみました。

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参考/遠別町海抜表示板設置場所一覧 | 遠別町

 

町内ほとんどが海抜10メートル以下なんですね。今更ですが10メートルの高さの津波が来たら街ごと一飲みにされてしまいます。

10メートルの高さを超える大津波が起きることなんて早々ないと思いますが、一度想像してみるととても恐ろしい話。

 

地震が来たときに一番最初に何をすべきか、どこへ何を持って避難するのか、そんな心構えが微塵もできていなかった私は今回の震度4の地震に対してですら圧倒的な敗北をすることとなりました。

遠別町に移住した、仙台出身の方は今回の地震を感知した途端に逃げ道を確保するために玄関のドアを開け放したそうです。地震で家屋が歪んでしまったら外に出られなくなってしまう、という事前知識があるかないかで明暗が分かれてしまうんですね。

 

他人事から自分事へ 

大きな災害が日本国内や海外で報じられたとき、『災害に備えておかないと...』と考えることはあってもそれが自分の生活に落とし込んで考えられているかはまた別問題です。どこかやはり他人事で、防災グッズをいくら準備していても使い方がわからない...という事態に陥ることも考えられますし、何よりもシュミレーションをしておかないといざという時に動けない、ということは今回身をもって知りました。

自分の身を守るために一番頼りになるのはやはり自分自身で、大切な人を守ることができるのも自分の身を守る術があってこそだと思います。

改めて一度、災害が起きてしまったときのことを考えてみたいと思います。