町に唯一の病院
遠別町に唯一の病院、遠別町立国保病院。高齢化率36.9%の遠別町にとって病院は診療や薬をもらうだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんが集まる一つのコミュニティ。
個人的には病院は非常に苦手です。
昨年、キャベツの芯を切ろうとしていたら間違えて親指をビシッと切ってしまったことがありまして、その時は病院にお世話になりました。本当に痛かった。
そんな事件がない限りは病院にはほとんど行かないのですが、今回は病院の先生を訪ねて。
町唯一の病院で物腰柔らかで人気の内科の先生、小山先生のおはなしをしようかと思います。
海を求めて遠別町へ
出身は北海道占冠村。高校卒業とともに東京へ出て、一度札幌市に戻るってくるも地域医療を学びに群馬県で3年間を過ごします。
海がない土地での生活も多く、次は海のある町へ行きたい、そんな思いを持っている時に遠別町での求人にたどり着いたそうです。
『ちょっと仕事しているふうに、パソコンに向かってもらっていいですか?』
『はいー』
こんなやりとりで写真を撮影。病院慣れしていない震える私の要望にも朗らかに答えてくれる小山先生。町のお年寄りからの信頼も厚い。
気さくな町民のおかげで友達が増えた
当直明け、町内のお店にお酒を飲みに行くのが楽しみという小山先生。
以前、当ブログでも紹介しているJ2005のマスターとは同い年ということで仲良くしてもらっているのこと。
確かに、私も何度か小山先生と遭遇したことがあります。一緒に歌ったこともあったはず。ブログで紹介していいですか、というお話も飲み屋で進んだはなし。
お気に入りはやっぱり海
今年で3年めに入る小山先生の遠別生活。お気に入りはやっぱり海。海岸と夕日のモニュメントがお気に入り。海の幸も大好きということで、遠別生活を満喫しています。
遠別の海岸に佇む夕日のモニュメント。
終始笑顔で話を聞いてくれる小山先生。
医師という仕事上いつまで居られるかはわからないまでも、できる限り遠別町で医師を続けていきたい、という心強い一言。
僻地と言っても過言ではない、遠別町に医師がいてくれるということがどれほど心強いことか。町内の高齢の方々は心から喜んでいることでしょう。
2月の遠別町の広報で似顔絵を紹介させていただきました。
今度また、キャベツを切ろうとして親指を切ってしまったとしても安心して病院に行けそうです。