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【北の怪植物エゾニュウ】海岸にそびえ立つ不思議な植物エゾニュウを愛でる

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北の怪植物エゾニュウの季節

やっときました北の怪植物、エゾニュウの季節。蕾の頃からいまかいまか、まだなのかと待ちわびたエゾニュウの開花。ついに海岸線にニュウっと堂々とした姿を見せてくれました。

 

エゾニュウとはセリ科シシウド属の植物で、北海道の海岸線によく自生している不思議な形をした多年草。大きいものだと3mにも及ぶ北の怪植物です。大体6月〜7月に白に近いクリーム色のような花を咲かせて、夏が深まるにつれて焦げて行くように色が濃くなっていきます。

 

アイヌ語でシウキナ<苦い草>と呼ばれ、茎の部分は山菜としても食べることができるようですが、アクが強くアイヌでは若い茎の皮を剥いて生のまま『エゾニュウ甘くなれ』とおまじないをかけながら食べていた地域もあったそう。なにそれかわいいし最初に食べようと思った人の勇気すごい。

 

そんな海岸に自生する北の怪植物エゾニュウを今回は至近距離から愛でていきたいと思います。

 

つい最近まで蕾だったのに。いつもいつの間にか大きくなる戦闘能力の高いエゾニュウ。

 

エゾニュウに近づいてみよう

この大きさを実感するためにまずは近づいてみよう。まだ生まれたてとはいえ近づいてみると結構な迫力を醸し出すエゾニュウの子ども。

 

目の高さくらいまで伸びていて、茎は手首くらいの太さ。成長著しいエゾニュウ。

 

線香花火のように開く花が美しい、というよりは奇怪です。まだまだこれから大きくなるよ!なめんなよ!という勢いが感じられます。写真はまだ初期状態でここから数倍まで身長を伸ばしていくのが北の怪植物エゾニュウたる所以。

 

まだまだ花自体が赤ちゃんのような透明感を感じられる色合いで可愛らしさもあるエゾニュウ。

 

ちなみに、エゾニュウの新芽や成長の過程はこんな感じ。

 

まだ幼さの残るエゾニュウの新芽

エゾニュウの新芽

 

この状態から少しずつ身長を伸ばしながら膨れはじめて...

 

 

 

 

人間の顔の大きさくらいまで膨らんで...

 

 

 

 

パアァァっと花を咲かせます。この成長過程の点でもかなり奇天烈な雰囲気を醸し出すエゾニュウ。

 

 

エゾニュウにもっと近づいてみよう

細かい部分も観察するため、もっとエゾニュウに近づいてみましょう。

 

 

エゾニュウという名前の通り、にゅうっと伸びている小花の先端はさらにごちゃごちゃしています。見ようによっては信じられない数のカタツムリの殻を抜けたやつが集まっているようにも見えます。想像するだけで気色悪いですね。不思議な形状です。

 

 

エゾニュウに近づくと、独特な香りのせいか全体に虫がよくついています。今回は黒蟻。落ち着きなくエゾニュウの花の上をうろうろ。大きな植物なぶん、花粉もたくさん付いているのでしょうか。

 

エゾニュウの姿を道路から見ると『身長と同じくらいかな?』と甘く見てしまいがちですが、実際に近づいて見ると人間の身長をはるかに超える高さに育っているものがほとんどです。

 

空とエゾニュウ

エゾニュウには空がよく映えます。青空も、夕日もエゾニュウの不思議な形状は脇役として空を飾ってくれるのです。初夏の気持ち良い青空とエゾニュウ。

 

主役としての存在感も持ち合わせつつ脇役もいけちゃうエゾニュウ。

 

脇役も主役もこなしてくれるエゾニュウは海岸線における優秀な被写体のひとつ。エゾニュウがいてくれる、それだけで海岸線はフォトスポットとなります。

 

 

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夕暮れ時にはシルエットで適度な迫力を演出してくれるエゾニュウ。

 

大きく育ったエゾニュウ。空とエゾニュウは北海道の夏の風物詩。青空も夕暮れ時も主役となりうる良い働きをするエゾニュウ。魅力に引き込まれてしまうばかり。美しい夕暮れ空に両手を広げているようにも見えるエゾニュウのそびえ立つ姿。

 

似ている植物もいるよ

実はこのエゾニュウですが、似たようなややこしい植物もいます。

 

 

蕾のフォルムも大体一緒。こいつの名前は蝦夷の猪独活(エゾノシシウド)と言います。初見ではなかなか読めない漢字。エゾニュウと同じく海岸線に群生しているのでエゾニュウなのか、エゾノシシウドなのか判断がつかないエゾニュウビギナーの方も多いとか。

 

手前がエゾノシシウド。奥がエゾニュウ。フォルムは一緒ですがサイズ感が全然違う。

 

珍しいフォルムの、似たような植物が近くにいる奇跡。大きさや細かい仕草で判断するのは少し難易度が高いかもしれません。これはエゾニュウかな、エゾノシシウドかな、なんて海岸でブツブツと独り言を言いながら散歩するのも楽しいかもしれません。大丈夫です、人とすれ違うことはほとんどありませんので変質者には間違われないはず。

 

あゞたのし、夏の海岸線

エゾニュウがそびえ立ち始めるこの時期は海岸のドライブも楽しくなってくる時期。日本海を眺めながら、少し手前にそびえ立つエゾニュウ、そしてエゾノシシウド、エゾカンゾウの黄色い花が彩りを加えてくれます。よそ見しすぎはよくないですが、エゾニュウがグイグイと自己主張をしている海岸線を走るのは楽しい。

 

こんなに大きな植物で目立つように見えても、意外とよく知らない人も多いですしネット上でもあまり情報が出ていないんですよね。どこかにエゾニュウ博士みたいな人はいないかしら。いろいろ話を聞いてみたい。

 

 

最後に一番お気に入りのエゾニュウ写真。マジックアワーとエゾニュウのシルエット。カメラを買って3か月の頃に見たこの景色が未だに忘れられません。この時期ともなると、少し枯れ始めているエゾニュウのシルエットとマジックアワーが醸し出す哀愁がたまりません。

 

北海道在住の方、これから観光で来るよって方。ぜひ北の怪植物エゾニュウを愛でてみてください。魅力に心奪われることでしょう。

 

 

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