もう油断しても良いはず。春きたよ。
温度を見てみても朝晩はまだマイナスになるものの、昼間はぽかぽかの陽気で町が少し明るくなった気がします。北国の冬は厳しい環境ですが、春の訪れが救いのように心のしばれも溶かしてくれるような気がします。
前にお話ししたおばあちゃんのことばを借りるのであれば〈はるまつしかあるめ〉ということです。
少しずつ緑が増えていく海岸線。ハイライトがとれていく山。頭を出すふきのとうやたんぽぽ。春の楽しみは無限にあります。ただ、残念なことに北海道の春は短い。あっという間に終わってしまいます。
ということで、今回は今年の春を全力で楽しむために昨年の今頃を写真で振り返りながら予習をしたいと思います。どうぞお付き合いください。
3月の様子
ひねもすのたりとは、一日中ゆっくりとみたいな意味のようです。青空と流木の積み木。澄んだ空と春の陽気が眠気を誘います。
なんといっても夕日。遠別町でも昨日から夕日のシーズンに入りました。(勝手に判断)空気が澄んでいるのでマジックアワーがものすごく綺麗な時期。
3月の末頃からふきのとうもやっと頭を出し始めます。真っ白な地面から徐々に土色がにかわりふきのとうの頭が出るとともに彩りが出てくるのが楽しみ。
4月の様子
4月は田んぼの雪解けが終わり、そこに白鳥が姿を表します。町内の田んぼを移動していく白鳥を追いかけてぐるぐると回っていたことを思い出します。
4月の末頃になると富士見ヶ丘公園でカタクリの花が咲き始めます。雪解けで濡れている大地を綺麗な紫の絨毯が埋め尽くす様子は圧巻。
5月の様子
5月の2週目くらいで富士見ヶ丘公園のエゾヤマザクラが満開になります。毎年この時期雨も降るので桜の時期は本当に短い。
遠別町丸松にある町営の牧場が牛を入れる準備に入ります。この町営牧場は丘のようになっていて眺めがすごく綺麗。遠別の深い山を一望できます。ちなみに振り返ると日本海が眺められる。
6月の様子
いよいよ6月になるとエゾカンゾウ、ワタスゲ、イソツツジの季節。遠別町の金浦原生花園では先にワタスゲと磯ツツジが少しずつ咲き出し、エゾカンゾウが第2週くらいに満開を迎えます。
海岸線にはエゾニュウ、ハマヒルガオ、シロヨモギがいたるところに出没。海岸線のドライブが最高に楽しい。一人でも。
6月は同時にひらめの時期でもあります。ひらめ底建て網オーナーというイベントが遠別で開催される月。今年は6月20日の予定。
春、素晴らしい
一気に4月から6月までの写真を載せると結構な量になりました。遠別に戻り3年目ですが年々、花についてや旬について、知識と経験が積み重なるとともに楽しみも増えています。体が一つじゃ足りないくらい。
冒頭でも少し触れましたが、じっと耐え忍ぶ冬があるからこそ春の開放感が本当に嬉しく感じるのは北海道民ならではなのでしょう。
こうやってブログにまとめている今も窓の外には青空、春が広がっています。うずうずしすぎて風邪をひいてしまった程です。
今年の春も遠別イチ遠別を楽しみたいと思います。長くなりましたがお付き合い頂きありがとうございました。