季節は春に遡ります。
今年の春先、ホタテの稚貝漁のアルバイトをさせて頂きました。
春のホタテ稚貝漁体験レポート。準備から働き終えるまで。 - inaka.life
意外と当ブログの中でも見て下さっている方が多いエントリー。本当はこの記事の中で一番伝えたかったことが伝えられなかったので悔いが残っていたのです。ホタテ漁のお手伝いをしたことある人なら一度は気になっていたであろうあの存在について。
見たことあるけど名前は知らない変な虫。
ホタテ漁の一番最初の壁になるであろう変な虫。網に大量に付着し蠢いています。
この円筒状の網にびっしりついているの、海藻だと思うでしょう?実は全部、虫です。結構衝撃的。実際に見るとゆっくりとうねうね動いているので慣れるまでは30歳目前の男でも悲鳴あげてしまいそうになります。この存在、浜で働くおばちゃんたちに名前を聞いてもだれも知らない。気になって仕方なかった虫の名前。というかなんで知らないままいられるんだろうか、この存在。
グロ注意。単体で見るとこれまた衝撃的。
先日度重なるネットサーフィンの末やっと発見しました。此奴です。
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名前は【割殻:われから】というようです。こいつが何千匹と…。網に付着…。エイリアンのようなフォルム。大きさは大体1cmくらいなんですが、此奴がワンちゃんサイズに巨大化したらすごく強そうだ。勝てる気がしない。
端脚目ワレカラ亜目の甲殻類の総称であり,ワレカラ科Caprellidaeに属するものを呼ぶことが多い。体は細長く小型で,海藻やコケムシ類などの間にふつうに見られる。シャクトリムシに似たしかたで運動および歩行をする。泳ぐときはボウフラのように体を振って泳ぐ。この名は乾燥させると体の殻が割れることに由来するという。〈あまのかるもにすむむしの我からとねをこそなかめ世をばうらみじ〉(古今集)と古く歌にも詠まれている。頭部は第1,2胸節と融着しており,胸部は見かけ上6節からなる。腹部は退化し,痕跡的な小突起となり,胸節の後端に着いている。2対の顎脚(がつきやく)は大きさが異なり鎌状となっている。第4,5胸節はふつう無肢で,葉状のえらと,成雌では覆卵葉をもつ。第6~8胸節には先端がかぎ形をしている歩脚がある。
ワレカラ亜目には次の2科を含み,250種以上が知られている。ワレカラ科は日本からは約60種知られる。体が細長い円筒状をしており,第1,2触角はともによく発達している。マルエラワレカラは体長1~3cm。えらは円形。体色はすむ海藻などで異なる。浅海の海藻や定置網の漁網などに着き,ふつうに見られる。クビナガワレカラは体長1cm内外。世界的に広く分布し,日本各地で見られる
でも大丈夫。慣れるから。
アルバイトでホタテ漁に行くと最初の洗礼として登場するわれから。でも大丈夫。1時間も作業したら慣れます。(多分) 私も眼鏡に付着して蠢いていても気にならないフリができるくらいになりました。今年のホタテ漁はひと段落。来年の春、ホタテ漁をやってみたいという方はぜひとも遠別町へお越しください。
とりあえず、名前がわかってとてもすっきり。