inakalife-いなかくらし-

北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

【北海道遠別町】地域おこしを仕事とする場合の情報発信について考えまとめ。

約1年半、地域の情報発信を担当して感じること。

まず【情報発信】という言葉が的確なのかどうなのか。【Web戦略】とかであればその仕事でお金貰っても問題なさそうですが、情報発信という響きがどうしても「仕事の片手間で」「何かあったら告知」みたいなお手軽感が拭えません。

個人的な感覚でしかないのですが、そんな印象を持ってしまいます。しかしながら他に良い表現も思い浮かばないので今回の記事の中では曖昧な表現ではありますが情報発信という言葉で統一して表現していきます。

協力隊として地域に赴任する際、多くの自治体で「facebookとブログをやってほしい」みたいことを言われるという話を良く聞きますがそれって本当に外部に対する情報発信なのでしょうか。初めて来た土地で良くわからないままにfacebookページをはじめて友人を招待していいねしてもらって報告と告知をする。なんか違う気がします。もちろんそうではないところも多いと思いますが、自分は当初そんな感じで始めてしまいました。

大抵、情報発信のみならず他の活動もしなくちゃいけない。

多くの地域おこし協力隊員に共通すると思いますが情報発信だけしてりゃいい、というものではなく他の業務も入ってくるでしょう。というより情報発信の業務より優先される業務がほとんど。

そのような状態で魅力的なWebページやサービスをつくり、維持し続けるのは結構大変なことだと思います。このような状況で【情報発信】をしているとどうしてもやっつけ仕事、独自性のない報告告知専用などの魅力が感じられないものになってしまうのではないでしょうか。

情報発信は仕事として担当しなくてもいいんじゃない?

この1年半色々試行錯誤しながら、模索しながら考えましたが今は結局のところ地域おこし協力隊の情報発信はわざわざ仕事にしなくてもいいんじゃないかなーと思っています。極端な話ですが、ポーズとして情報発信を続けていくのは時間や労力もかかりますし、いつの間にか更新頻度が下がり自然消滅というケースも多いと思うので。

なのでやりたい人がやるのが一番適していると思います。ここで言うやりたい人というのも色々な種類があると思いますが、

  1. 独自でWebサイトを構築できる人(関連職種の経験がある人)
  2. 経験はなくても何か伝えたくてしゃあない人
  3. 経験はなくても自分の地域を自慢したいと思う人

こういう考えの人達でしょうか。このような想い(経験)があれば自ずとアイディアや工夫、独自性が出てくるのではないかなぁと。これって地域に入ってすぐにできるようなことではなくて、少しずつ積み重ねていくことではないかなぁと。

【個人】利用しているWebサービスごとの役割分担

とはいえ、私自身Webサイトを構築するような技術が全くないので既存Webサービスに乗っかってポチポチ弄びつつ模索している最中です。このブログに関しても好きなときに好きなように更新しているのでなんとも言えませんが、それでもその都度やりたいことや伝えたいことを定期的に更新できているので(手抜きもあり)問題ありません。ここで、現在利用しているサービスとその想いについて記載しておきます。

▼Facebookページ:遠別町地域おこし協力隊

Facebookページが200いいね超えると名前が変えられないことを200いいね超えてから知りました。あぁ名前変えたい。Facebookページは主に自分に繋がりのある方、遠別町をご存知の方、遠別町と繋がりのある方(故郷が遠別町など)の方が良く見て下さっています。週に1~2回の更新(火・木)と何か面白いことがあった時に更新。懐かしむ気持ちで見て頂く方が多い印象です。これは町から頼まれている仕事ですが、自分が楽しんでやっています。

▼Twitter

 2つのアカウントを管理していますが、NPO法人えんおこのアカウントはFacebookと連携しているので自動投稿がほとんど。JOIN(総務省の地域おこし協力隊ページ)のTwitterアカウントを載せるのに必要だったので作ったようなものです。

主に隊員5号のアカウントでブログ更新のお知らせや文字通りどうでもいいようなことをつぶやいたり、他地域の協力隊やその他大勢と気軽なコミュニケーションをとっています。

▼instagram


趣味も兼ねての写真投稿。遠別町や道北で撮影した写真にはハッシュタグ(#遠別 #道北)というものを付けて投稿しています。どれほどの発信力があるのか、認知度が少しでも広がったらいいな程度の気持ちで更新。

▼地域手帖


地域手帖|日本各地の暮らしのあれこれ

地域手帖は『Think Good Local Life』をテーマに、ローカルライフの衣食住に関する情報、Iターン(移住)、地域おこし、街づくり系イベントや求人情報などを掲載しているポータルサイトです。

こちらのサイトのちい記者として寄稿させて頂いています。サイト管理者の方とはまだお会いしたことがありませんが公私ともに大変お世話になっています。先日リニューアルを終えてより見やすく、遠別町以外にも日本全国の色々な町の取組みが見れるので一度ご覧になって見て下さい。

「色々手付けすぎじゃない?」と思うこともありますが、それぞれ見ている層や反応も違ったりするので面白いです。何より自分がこういうの嫌いじゃないんでしょうね。むしろ好き。業務外の時間で記事やネタ探すのがほとんどです。

個人的に読んでいる地域や田舎、協力隊関連のブログ。

相変わらずふらふらとネットの海を泳ぐことも多いのですが、その中で気になるページがたくさんあります。なかでも、同じような状況で活動中の方々のブログはやっぱり共感も多く面白い。その中で記事が更新するたびに必ず読ませて頂いているブログを紹介します。

▼ひろろーぐ

 山形県鶴岡市で地域おこし協力隊として活動中の方のブログです。里山で山の暮らしを体現しながらその生活の様子を一つのコンテンツとして発信しています。ブログの方向性やDIY、やりたいことリストなど色々参考にさせて頂いています。

▼島で生きる-20代後半、離島に移住しちゃいました。-

同じ北海道の留萌管内、羽幌町焼尻島で地域おこし協力隊として活動中の方のブログ。筆者と直接あって話すことも多いですが近い地域でも島暮らしのエピソードは新鮮に見えます。悶々と試行錯誤している様子に共感。

▼せきこの下甑島日記


鹿児島県薩摩川内市の下甑島で地域おこし協力隊として活動している方のブログ。その地域への愛情や独自の視点でやわらかく語る文章が読んでいて気持ち良いです。ふんわりしているのにも関わらず視点や切り口はシャープだったりするのでとても参考にさせて頂いています。あと、島の猫たちがかわいい。

▼Tgks Life


長野市戸隠地区を担当する地域おこし協力隊の方のブログ。地域おこし協力隊という立場をうまく使ったブログ運営、田舎暮らしを楽しそうに送っている姿が目立ちます。定期的に更新される鏡池定点観測を見て、自分もやっておけばよかった!と後悔しました。

 

他にもよく見るページはありますが、この辺で。上記で紹介させて頂いたものすべてがwordpressを利用しているという共通点が。
他にもJOIN(総務省の地域おこし協力隊ページ)にて更新しているブログもあるんですが、表示までどうも時間がかかってしまうのが難点です。

 

まとめ

  • 情報発信は発信したい情報がありきなので、気が乗らないなら無理にする必要もないし、したいなら積極的にするべきだ。

  • 地域のためじゃなく、(地域で活動している)自分のための方がモチベーション維持できる。

  • 地域おこし協力隊は少し変わった立場だけど町民の一員。せっかく時間を使うなら自分の想いやリアルな話を言ってしまえばいい。(ただし自己責任)

  • 情報発信からつながるネットワークや人間関係は無限。楽しんでやれば楽しいよ。(やるなら業務時間外がおすすめ。自由だし。)

私が1年半で感じたのは以上です。