《変なはなし》が気になる
自分『へー、そうなんですか。』
変ばなユーザー「そうなんですよ、変な話〜云々みたいなこともありえますしね。」
自分 (´-`).。oO(変な話。)
会話の流れで急に現れる《変なはなし》宣言。とても気になる存在。一度や二度ならまだしも、ここぞとばかりに入ってくる変なはなし宣言に気を取られてしまって会話の内容が全く入ってこないこともある程です。期待しちゃいますよね、変なはなし。
出会いは大学卒業間近の頃、不動産会社の営業マン
変なはなしとの出会いは大学生の頃に遡る。当時、大学卒業間際で引越しを考えていた頃。3月はじめくらいの引越しラッシュに乗り遅れた時期に引越し先を探し始めていました。良い物件はすでになくなり始めていて、残り物みたいな物件がほとんど。
こっちとしても早いとこ決めたかったので、『ガスストーブじゃなけりゃいいや』くらいの気持ちでこだわりなく決めた不動産会社。そこの担当営業マンが変な話を巧みに操るテクニシャンでした。
紹介でもなんでもない、ふらっと現れた営業対象。しかもこだわりも薄め。営業マンとしてはがっちり鷲掴みしたかったはずです。即決を狙って話をしているのが穴という穴から滲みでていました。むしろ穴じゃないところからも滲んでた。
なんとなく条件がよさそうなところが見つかって、もうここでいいかなぁと思い始めました。すると会話の様子が少しだけ変わります。もしかしたら営業クロージングが苦手だったのかもしれません。
「変な話、今日中に決めないと多分無理ですねぇ」
「変なはなし、ここより条件の良い物件はないですよ」
「へんなはなし、できれば一部金を収めてもらわないと仮押さえできないんです」
「henna hana she...henna hana she...」
「ヘナハナシ!ヘナハナシ!ヘナハナシ!」
確かこんな出で立ちだった営業マン
すごく真面目に聞きたい話の時に限って繰り出す変なはなし。集中力が散漫な私は変なはなしということばにしか反応できない状態に陥る。まんまと営業マンの変なはなし術に取り込まれてしまったのです。
そのまま契約しました。
これが僕と《変なはなし》との出会い。
変なはなしについて考えてみる
《変なはなし》を使いたがるのはなぜなのか。これまでにされた変なはなしのタイミングを思い出しながら少しだけ考えてみます。
- 話題を変えるきっかけとして役立つことばだと思っている。
- 単なる口癖
- 提案を断られても傷つかないための逃げ道
- 《例えば》感覚で変なはなしを使っちゃう
- 《ここだけのはなし》感覚で内緒話ふうに使っちゃう
- 変なはなしがしたくてたまらないが、さすがにしてはいけない場面なのでグッと堪えたものの、最初は出ちゃう
パッと思いついたのはこれくらい。いちいち「変なはなしじゃないじゃん!!」て突っ込みたくなっているわけじゃありませんが、やっぱり気になる変なはなし。
使ってみたいけど使えない
これだけ気になる存在の変なはなし、ですが使ってみようと思ってもなかなか使うことができません。意識して「変なはなし〜」と話を切り出してみるとニヤニヤしたり、《変なはなし》が話のピークになってしまいます。やっぱり無意識じゃないと使えない言葉なのでしょうか。
洗練され無意識で変なはなしを操る伝道師がみなさんのまわりにもいるかもしれません。見つけた時は「ねぇ、どのあたりが変なはなしなの、ねぇ。」なんて突っ込みはなしにして、ひとときの変なはなしに酔いしれるのが良いのかもしれません。