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北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

真冬のちょっと暮らし体験。遠別町の冬。

遠別町ではちょっと暮らし生活体験、なるものを去年と今年2年間実施してきました。ちょっと暮らし生活体験を簡単にまとめると、移住を希望する人が住んでみたい地域に出向き地域を体験する、そして移住を検討する。また、受け入れる地域では、地域の魅力を体験してもらい、交流人口を増やし、定住を進めながら地域活性化を図るという事業。 

※詳細についてはこちら→くらすべ北海道

この2年間は【無料】で宿泊可能、ということもあって非常に好評で、今年度に関しては約130人前後の方が遠別町にちょっと暮らし体験をされていきました。

その中でいくつか課題もちらほら。

移住やシーズンステイを検討してちょっと暮らしに来て下さるかたもいらっしゃるのですが、道北観光の拠点として施設を利用される方も多くいらっしゃいました。移住定住促進を目的にしている事業という名目であれば、この部分は大きな課題です。無料で宿泊できた、ということもその要因の一つかもしれません。

そのようなことも踏まえつつ、来年度からは1泊1000円の利用料を納めて頂き、利用申請を頂く際に簡単なアンケートを記載して頂くこと、遠別町内で行う体験プログラムを体験していただくこと、を取り決めとしました。

 

こうやって決め事をつくっていく一方で、受入側としての葛藤もあります。

せっかく認知度の低い道北の地に来て頂ける機会に決め事を作ることで窮屈に感じてしまわないか、ハードルを上げることでこれまでよりも【遠別町】に来て、知って頂く機会が少なくならないか、本来は希望して行う体験プログラムを必須にしてしまってもいいのか。色々思うところはありますが、受入側として楽しんで頂けるよう良い塩梅でおもてなしをさせて頂こうと思います。

 

現在、遠別町で冬のちょっと暮らし体験をされている方がいらっしゃいます。実は遠別の冬を経験されるちょっと暮らし体験者はこの方が初めて。昨日はスノーシューを履いて一緒に富士見ヶ丘公園に散策に出かけました。

富士見ヶ丘公園に続く道は冬場は除雪されていません。車を途中で止めてそこからスノーシュー。

坂道。夏場は笹薮で入れない場所。雪が積もった吊り橋。動物の足跡。

この日はー10℃を超えるしばれた日でしたが初めてのスノーシュー体験だったようで、とても楽しんで頂けたようです。富士見ヶ丘公園を抜けて、開けた場所に出ると遠別町と日本海が一望できます。手前の雪原は夏場、パークゴルフ場としてにぎわっています。

「あの白い建物が病院、あそこが中学校」しばらくこの景色を眺めたあと、スノーシュー体験を終了しました。

 

ちょっと暮らし体験。観光と移住、定住。とっても大きなミッションです。簡単に答えが出そうにありません。それでも、来て下さる方には目一杯楽しみ、知ってもらえるよう心がけます。