inakalife-いなかくらし-

北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

田舎生活、困った時はリフレーミング。

写真は昨日の日本海。台風明けは空が荒ぶります。

営業時代に知ったリフレーミングという言葉。

リフレーミングという言葉をご存知でしょうか?この言葉自体は会社員時代にNLP(神経言語プログラミングというなんだか難しいやつ)について少し触れていた際、初めて聞いた言葉でした。

もともとは心理療法などに使われているものらしいのですがリフレーミングという言葉を簡単に説明すると【枠組み(フレーム)をかえること】という意味です。

前職が営業職だったので営業トークを磨くために応酬話法やらなんちゃら話法やら学びましたが、唯一スッと吸収できたのがこのリフレーミングでした。

例えば、私は身長が結構小さめなので、コンプレックスに感じていた期間もありました。ただ見方(フレーム)を変えると【人に威圧感を与えない】【コンパクトで持ち運びが便利】という捉え方もできます。

できます?ものすごく奥が深い分野ですので、私が理解している部分なんて上っ面をそっと撫でている程度ではあるのですが、それでも田舎生活でのモチベーション保持に大変役立っています。

独りよがり熱血ポジティブは面倒くさい。

何かを変えようと思った時、ポジティブシンキングは大事ですし、想いの熱さも重要だと思います。ただ、それを人に伝えるときに相手との温度差だったり、話し進めていく順序、ストーリーがとても重要だと思っています。

ましてや田舎。地域によって、環境によってまちまちかと思いますが私の周りにはモチベーション高く目標設定して、それに向かってぐいぐい動いていくタイプの人は少ないです。ゆるゆると生活しているのが好きだったり、行き当たりばったりでなんとか楽しんでいるような感じ。

自分もそうなんですけど。そんな生き方をしているとポジティブにこうしたほうがいいよ!アレがいいよ!絶対いいに決まってる!みたいにガンガン来る人は「は、はぁ。。」とか思って面倒くさくなってしまいます。

なので、リフレーミングにしても何にしても、微妙なゆるさを心がけています。というか自分がゆるいので勝手にゆるくなってしまいます。

田舎はネガティブ表現で溢れている。

とはいえ、田舎で生活していると住民の方からいろいろな声が聞こえてきます。代表的なものだと「ここには、なにもないから。」ということば。田舎で活動していれば一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。

確かにマクドナルドもイオンもスターバックスもないんですけどね。ただ、ないことで際立つものがあります。いつもいつも思いますが、自然の風景はとてつもない財産。ここに住んでいないとみることのできないような景色があるのですから。

よくわからない看板だったり、高層マンションがないからいつでも広い空が眺められる。おすそ分けの文化だってそう。田舎の町ならどこでもやっているかもしれないけど、絶対に自信を持っていい文化だと思う。最近知ったのですが、近くにこども服売り場がないのでお母さん同士でこども服のお下がり交換なんかもあるようです。

共感的理解とリフレーミング。

生まれてからずっとこの地域にいる人や、少しこの地域を離れていたけど、事情があって戻ってこなければならなかった方の中で【なんか、この地域が好きって言ったらいけないような、恥ずかしい空気】というのを微妙に感じる時があります。

この地域が好きで目一杯楽しんでいる自分としては決して無視できない部分。変な言い方ではありますが気持ちを共感しつつ、【この地域を好きって言っていいんだよ。恥ずかしくないんだよ。】というかたちにリフレーミングできたらいいなぁと思います。本当は好きなくせに!って言ってやりたいです。

全く解説しなかったリフレーミング。

今回は話のきっかけとしてリフレーミングという言葉を使っただけで内容については深堀しませんでしたが、どんな人でも知っていて損はないと思います。ネガティブな言葉⇒ポジティブな言葉に変えて話すこと、実践してみて下さい。

【リフレーミングの例】

①でもそれって高いんでしょう?

⇒決して安くはないですが~。

②それやるのって難しいよね。

⇒簡単ではないことですね。

③俺、ぶさいくだから。

⇒決して整った顔ではないけど個性的だよね。

おちょくったようにも見えますが、あくまでも会話でやればうまくいく、はず。