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北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

【ローカルベンチャースクール】西粟倉村から学ぶ地域でつくる仕事のはなし

中川町でローカルベンチャースクール

遠別町と山を挟んで隣町になる中川町へ。

今回の目的は<ローカルベンチャースクール>に参加する事でした。ローカルベンチャーが次々と生まれている西粟倉村の事例について、それに深く関わる井筒耕平さん、牧大介さんから話を伺う良い機会。そんなわけでちょいと学びに行ってきました。

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<目次>

 

 

ちなみに中川町には個人的に少し愛着があります。中川町はこんなかたち。

 

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遠別町はこんなかたち。

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人口の割に面積が広くて、縦長の握りやすそうなフォルム。中川町の人口は約1500人、遠別町は2900人。どちらもそこそこ小さな町。握りやすくて小さな町です。どちらかというと遠別町の方がでこぼこしていて左手を添えて右手でグッと握りやすそうですね。中川町は油断すると滑り落ちてしまう危険性があります。

 

そんな話は全く関係なくて、今回の内容を自分なりにまとめてみました。人は忘れてしまう生き物なので、こうやって残しておくことが大事です。ちなみに詰めの甘い事に前半30分遅れて参加しています。

 

森の生態系と地域の仕事

◉ある程度大きな木もあれば小さな木もある。入り交じっている森の生態系のような地域の形態

地域にある会社や仕事、地域を森にたとえてお話しされていました。

大きな木は広い空間を作り、その下に小さな木や草が育っていく。大きな木は風を防ぐことができるので小さな木や草も育っていくことができる。

多様なプレイヤーが相互に連携しあい、関係性、関連性の密度が横に繋がり、そこからたくさんの連鎖が生まれる。

以前までの地域経済は画一化や規模の経済が主流で、合意形成の末に立てた一村一品を明確な品目に対して力を合わせて売り出していく形が主流。


これ以上の成長が難しくなり飽和した状況では、一つのものを大きく育てていくよりも小さくても生き残っていけるものを多く作り、関わりを持ちながら育てていくやり方のほうが増えていく。

 

現在、西粟倉村には20社の会社があるそう。まだまだ可能性はあって、100社くらいなら作ることができるとのこと。ひゃー。

地域のすきまに何を見出すか

◉世の中や地域に必要なモノコト、人が持つ可能性、その掛け算には1000通り以上の可能性が眠っている 

最初から大きな事業、と考えると初期投資が大きくなってしまったりスタートが遅くなってしまう。小さな商売を始めて少しずつ成長し、醸成した段階まで進むと、新たな関わりや連携を生むことができるようになる。

 

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講演で使用されていた図は確かこんな感じ。

地域には実際すきまはたくさん空いていて、ビジネスチャンスがあるかなーなんて見てみるよりも自分がやりたいこと、やっていきたいことでそのすきまがうまいこと埋まるかも、自分から需要を作るモチベーションを持てればできることっていろいろあるんですね。

ダメだったら逃げてもいいし合意形成しなくてもいい

◉やりたいことをやりなさいというのもまた違う。やりたいことがあるんだったら思い切ってやってみたらいい。逃げ道はいくらでもある。

今回のローカルベンチャースクール内で特に心に残った言葉。たくさんの事業や会社を起こし、結構な失敗もしているという牧さんの言葉には含蓄がありました。

この地域に残らなければならない、なんとかしてこの地域で成功を!という気持ちでいるとなかなか思い切ったことはできない、という言葉にも深く共感です。

 

地域のベンチャーは焚き火のようなもの

◉最初は湿気って火付きの悪い人も火に当たって温まると次第に火がつきやすくなる。そうなると何かがきっかけで火に飛び込んでしまう。

地域でベンチャーが広がっていく様子を焚き火に例えてお話しされていました。最初に大きな火がついて、それに関わる人たちが火に当てられてどんどん新しい火種が加えられていく。種火になる人もいれば火力をキープする人もいる。そうやって地域が盛り上がっていく様子をイメージしてみるとわくわくしてきます。

 

参加してみて

実際にはもっとたくさんのお話しを聞かせていただきましたが、私のまとめスキルではこれが限界です。参加してみて感じたことはたくさんあります。

そもそも、ローカル(地域)でベンチャー(起業)をするということは結構ハードルが高いなぁ、なんて思っていたのが本音です。なにかしらに秀でた人がその地域ならではの宝物みたいなものビタッと見つけて、その高いポテンシャルと潤沢な資金を持ってウェーイ!ってやっているのかな、みたいな。

 

 

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起業をしました、という人のはなしを聴くとそういうくだりになることも多くて、『こりゃ真似できひーん!』となることがほとんどですが、今回はそうならずにスッと腑に落ちてきて自分でもできそう、なんて思ってみたりもしました。ウェーイって。

 

牧さんのはなしは理論的に具体例を出しながら丁寧に進められて、直感で動きがちな理解力の乏しい私にもわかりやすく、しっかりと理解することができました。

 

ここ最近は、直感的に人と会う!とかここが面白い!とか嬉しい!楽しい!大好き!みたいな経験が多くて、しっかり話を聞き、学ぶ場というものが少なかったので鈍った脳みそに良い刺激となりました。

そして久しぶりに少しだけ真面目なブログを書いてくたくたです。

 

machi-2959
疲れた時は遠別海岸のマジックアワーとセルフショットで浮遊するのが一番