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【えんべつむかしがたり】祖父の面影と祖母の家のような場所。

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遠別町清川地区

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《清川地区スケッチ:北彩「えんべつ」里だより - Yahoo!ブログより引用》

清川地区の始まりは明治43年。滋賀県からの団体入植から始まりました。団体入植としては比較的後発ではあるものの、開墾の苦労は他地域と変わらず多くの苦労があったとのこと。団体入植としてこの地に来た世帯も開拓の困難に耐え切れず、この地を去る人も。

◉参考:遠別町中央地区の話

【えんべつむかしがたり】中央神社祭に行って考える、今までとこれから。 - inakalife


残った人々による必死の開拓の末、今も残る遠別町の北部に位置する清川地区。今回はこの集落に一人で住むおばあちゃんのお宅へ伺いました。

 

第二期地域おこし協力隊 小西さん

当ブログでも何度か登場している第二期の地域おこし協力隊として農業・集落支援を担当している小西さん。


今回の訪問は小西さんから頂いた情報がきっかけとなります。

「清川地区に住んでいるおばあちゃんちに原田さんが掲載された新聞が飾られてますよ。」

ということば。一度も会ったことのないおばあちゃんなのにどうしてなのでしょう。
そんなわけで小西さんと一緒に清川のおばあちゃんのお宅へ伺うことに。

まるでお祖母ちゃんの家のよう


ハウスの片付け手伝いをしていた小西さん。作業が午前でひと段落するということでお昼ごはんをご馳走になることに。

自然と準備のお手伝い。ここでお昼ごはんを食べる機会が一番多いとのことで、慣れた様子でお手伝い。 

「お祖母ちゃんの家にいるような気になるんですよね」

という言葉が自然と出てきます。

 

 

 

 

息がぴったり合ったふたりを眺めながら、まるで役立たずの私は会話の輪に入りながら写真を撮る。本当にお祖母ちゃんとお孫さんのやりとりを見ているよう。

 

 

遠別産のお米を炊いたごはん。

この日は遠別産宗八ガレイの焼き魚、遠別産ホタテと切り干し大根、おばあちゃんが漬けた漬物。この地の産物がたくさんの贅沢な昼ごはん。

そしてはじまるむかしがたり。

幌延町から嫁いでこの地に入ったおばあちゃん。その当時、遠別町では車がほとんど走っておらず遠くへ出るときは馬車を使用していたそうです。遠別町の山奥に住んでいた私の祖父も例外ではありません。

 

参考:30歳初日の朝。朝日を浴びながら考えたこれからの暮らしについて。

   【松本人志の放送室を聴いて】26回目の祖父の命日に過去を振り返ってみる。

 

早朝、町へ仕事で出かけた祖父が自宅へ戻る頃、馬車がおばあちゃん家の前を通るときのやりとり。


「おぉーい。雨を持ってきたぞー!」「また、雨持ってきたんかー!」

 

祖父はどうやら雨男だったようです。祖父が来れば雨雲がくる、という話。そんなやりとりを何度も交わしたとのこと。馬車の速度であれば、声を掛け合えるくらいの余裕があったんですね。車が主流になった今ではあまり見かけない様子です。

 

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そんな祖父のファンだったというおばあちゃん。私が掲載された新聞が本当に壁に貼ってありました。祖父の面影があったのでしょうか。ちなみに、祖父と同じように私も雨男のきらいがあります。

 

 

食後のデザートは大阪から送られてきた柿。おばあちゃんが作った野菜と物々交換で頂いたそう。

 

 

 

ふるさとはひとつとは限らない

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お昼を頂いて、デザートを食べる、そんな時間。笑顔を向け合うお二人。

ここに注いだ時間で抱えている仕事がいくつも片付いたかもしれませんが、この場所でしか味わえない味と時間を過ごすことができました。

生産性でははかることのできない、そんな時間を大切にしていきたいものです。

 

 

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