inakalife-いなかくらし-

北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

地方では些細なスキルや技術が重宝される反面、それだけで食っていくのは今のところ難しいという話。

肩書が変わり続けた3年間。

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一昨年以前はサラリーマン。一昨年からは地域おこし協力隊。昨年からはNPO法人えんおこ、と怒涛の肩書チェンジをしてきました。

あくまでも肩書は自分を示す一つの表情でしかないのだけれど、それぞれの立ち位置をとることで起こるメリット・デメリットを感じてきました。(地域おこし協力隊は長くても3年限定だけど)。

そして昨年からは副業らしいことを少しずつ始めこれまで無料で受けていたちょっとしたスキルを活かした仕事に対しての報酬を頂くということを始めました。その中で感じたことを綴りたいと思います。

些細なものでもスキルは喜ばれる。

サラリーマン時代は、スキルを活かして〜みたいなことはそこまで考えたこともありませんでした。事務処理、営業、接客、プレゼンといった一般実務がある程度こなせれば生活するための給与は得ることができたということも大きかったと思います。

田舎で生活をはじめてから心境の変化があり、できることを増やそうと考えてみることにしました。

  • イラスト
  • 似顔絵
  • 名刺制作
  • スラックライン
  • 写真

とりあえず、自分の好きなこと、好きになったことを中心に少しずつでもスキルアップできるように楽しみながら実践していた昨年。時間もそれなりにあったおかげかわずかながらスキルアップを図ることが出来ました。

町内・外問わず依頼頂く機会も増えました。この田舎町ではイラストを作ることやポスターを作ること、宣材写真を撮ること、似顔絵を描ける人、スラックラインをする人、出来る人が少ないので、知名度が上がれば自ずと必要とされることも多くなりました。

発展途上のスキルでお金を頂くという葛藤。

もともと専門家ではない、ということがどうもひっかかる。「この程度の技術でお金を頂いていいのか」そんな葛藤が悶々とこみ上げてきます。少し先走ってしまった?自問自答。

ただ、無償のサービスとして提供するにはどうしても限界があります。業務時間外の時間を使った無償のサービス。「時間があるときでいいからやってくれ」「そんなに急がないから今度頼むわ」気軽な注文が積み重なると、少し守りに入ってしまう自分もいました。自分から始めたことなのにうまく回らない。

そんなこともあって考えた結果、身につけたスキルをうまく活用して快適な生活を送るために。関わる人も自分も少しだけ幸せになれるようにと少しの報酬を頂くことにしました。

これからの展望

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報酬を頂くこと=正式な依頼、互いの責任意識の構築、ということに繋がったおかげで以前に比べて依頼は少し減ったものの新たにつながるところも増えてきました。しばらくはこの形でやっていきたいと思います。

ただ、今自分の持つものだけで食っていくのは難しい、と感じているのも事実。今のスキル+αが必要になるとともにこれからも色々なつながりを作る必要もあるでしょう。この町で必要とされつつ、自分が必要なつながりのために外にも飛び出す、その調度良いバランスをつかめるように動いていければいいかなと思っています。

自分は経営者でもなければ起業家でもありません。それほど意識が高い方でもないし日々楽しく幸せに過ごせたらそれでハッピーなUターン族です。仕事とは別のところで趣味が生活の糧になっていくようマイペースで今後もやっていきます。複業はこれからが本番!