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北海道の道北でいなかくらし。スラックライン、地域おこし、田舎暮らし、カメラ、RAW現像、デザイン、イラストについて。

【北海道遠別町】蛍を守るための畑を17年間守り続ける人。

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蛍を守るための畑を17年間守り続ける人。

ホタルを見なくなったのはいつからか

遠別町の山奥で住んでいた父親に聞くと、「ホタルなんか、昔はどこにでもいたけどなぁ」という返事が返ってくる。しかしながら、18歳まで遠別町で生活をしていた私はホタルを一度も見たことがありませんでした。


遠別町にUターンしてから3年。当時よりも自然環境と近い位置で生活を送ってきたつもりですが、それでもホタルの噂すら聞きません。父親世代と私の世代、ホタルが見えなくなったのはいつからなのでしょう。

そんな折、いつもお世話になっている遠別町在住の泊和幸さんから「遠別にもホタルはいるぞ、アッハー!(泊さんの特徴的な笑い方)」と連絡を頂きました。なんと!ぜひとも見たい!目で愛でたい!とすぐさま乗っかりました。

ホタルが活発に動き出すのは蒸し暑い夏の夜。遠別町では7月下旬とのことでした。

▼泊和幸さんに関する記事

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ホタルの住処へ

遠別町の中心部から車で5分ほど移動したところにある泊さんのお宅。家の裏にある今は使われていない畑がホタルの住処だそう。さっそくワクワクしながらホタルのお宅へ。すると、

「パァーン!」

と、突然轟音が。爆竹の音。泊さんいわく、「ここにはホタルもいるけど、熊もいるからな。アッハー!」とのことです。…うぅむ、なるほどなるほど。そうこうしているとホタルのお宅に到着です。

市街地が近いということもあって、草の影からは街灯のあかり。蒸し暑いモワッとした空気が街灯のあかりを拡散して綺麗なコントラスト。ちなみにこの写真の中心より少し右側にも申し訳程度のホタルが写っています。

ムラサキツメクサの上にヘイケボタル。

モノクロにしたがる。

よく見かける、ホタルが飛び交うような写真は残念ながら撮ることはできませんでした。ですが、年々ホタルは増えているそうなので今後もしかしたらチャンスはあるかもしれません。

ホタルを生まれて初めて見ることができた、単体を写真で撮ることができただけで今年は大満足です。

航空防除で消えたホタル

遠別町で航空防除が始まったのが平成10年頃のことでそれから17年間、泊さんの畑の一画は防除を行わずホタルが生活できる状況を少しずつ作っていったとのこと。

泊さんといえば、40年以上海ワシを追い続けている方ですがその傍らで17年間ホタルを守っているなんてとんでもないですね。続けることって偉大です。

年々、増えているホタルが今年は150匹以上になったそうです。(150匹から先は数えていない)農業のことに関して薄っぺらい知識しかありませんが、航空防除によってもたらされるもの、失ってしまうものがあるんですね。

夏の楽しみがまたひとつ 

北海道の夏といえばイベントが毎週のように行われる短期集中型の過ごし方。今の仕事についてからは夏にゆっくり旅行〜というのもなかなか実現しません。

生活圏で楽しめる方法が増えるのはとても嬉しい事。虫の音を聴きながらホタルの光に癒され蚊に刺されるのもたまにはいいですね。


泊さんは今後も、ホタルの住処を守り続けていくそうです。私にとっても遠別の夏の楽しみがまた一つ増えた出来事でした。

 

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