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【続】地域おこし協力隊を終えたらどうしたもんか。

地域おこし協力隊の捉え方

最近、来年度以降の活動に関しての動きが少しずつ活発になってきています。先日は町長との面談、町議会の方と面談、地域マネージャーと言われる、いわゆる町内会ごとの有力者のような方と面談などなど。

自身の思うこと、こういうことをしよう!というものも固まりつつありますがその前に、今後の地域おこし協力隊の活動に対して皆さんが思う所、感じる所などをお聞かせ頂きました。

地域おこし協力隊というシステムが、国からの財政支援を受けて行うものなので地域としては自分の懐からお金を捻出せずに町の発展、支援を行う人材を雇えるということもあって非常に良いシステムに感じると思います。

3年間の活動を終えて、若しくは活動途中でも新たに2期生、3期生の地域おこし協力隊を募集する地域も最近では増えています。その陰では、その地域での定住を決める隊員も居れば、更なる移住をする隊員もでているのです。

定住する際の課題。

もし、その地域に定住すると決めた場合、住民の考えと隊員が定住後の活動のミスマッチが生じる可能性があります。もちろん、協力隊が3年間どんな活動をしていたのかによって、このミスマッチは変わると思います。

例えば、私の地域では冬季間高齢者支援として除雪活動が活動の大きなウェイトを占めます。

隊員が仮に、地域で民間企業に就職を決めた場合その活動を継続することは不可能です。お手伝い程度であれば実施が可能ですが、作業時間が1時間を超える除雪や屋根の雪下ろしになると実施はほぼ不可能です。もしかしたら休日を利用すれば可能になるかもしれません。

住民としては協力隊に活動を続けて欲しいと願う一方で協力隊は自分の生活を守る必要もあります。

守るだけでなく、その地域で将来のライフプランを考えて、当初この地域でやりたいと考えていた目標の実現も目指していく必要もあるのです。 

まとめてみるけどまとめられない。

地域おこし協力隊という制度がこのまま一生続くのであれば、町として地域おこし協力隊の2期生、3期生をどんどん募集して協力隊として行っていた業務をどんどん引き継いで行けば、しばらくはこの課題も解決できます。

ただ、この制度がいつまで続くかわかりませんし、結局この方法では『地域の課題』が解決できていると言えるのか疑問が残ります。

行政と住民と協力隊と。

うまく業務のバトンタッチができればいいですが、私の地域で行っていた活動が『役場と民間企業の隙間を埋める』サービスに重点を置いていた為、どうしても役場と住民の負担が増してしまうのが目に見えています。

ある意味では、この部分が来年以降の活動の検討材料になると考えています。 役場としては業務を必要以上に増やしたくない、住民はサービスを継続してほしい。やっぱり埋まらない隙間の仕事。

この部分を埋められるものを検討していこうと考えています。それが自分の来年以降の活動に繋がるかは現時点ではわかりませんけども。 

打って変わって夏休みの写真たち。

テーマはかわって。こんな中でも休みは休み。思いっきり楽しんできました。

 利尻島へ3泊4日。

 全日程あいにくの雨でしたが、濡れてもいいじゃん、と開き直って

全力で楽しんできました。

 利尻岳も登頂。初めての登山も経験できました。 

『心』を『亡くす』と書いて 『忙しい』と書く。

田舎で生活を始めてから、特に意識し始めた言葉です。確かに『忙しい』という意識を持って臨んだ仕事というのはどこかにほつれが生じてしまって、いわゆるやっつけ仕事のようになっていることが多い気がします。

あくまでもマイペースに、丁寧に思考しつつ早い仕事が出来るよう心掛けて。

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